3月2日(土)

  広島市植物公園にやって来ました。海くんにとって

 は、2度目の訪問です。

 

前回の目玉は奇樹”バオバブ”でしたが、今回は”世界の蘭と熱帯の花”です。

すてきな匂いをかぎながら、大温室の中を散策しました。

 

  続いて訪れたのは湯来ロッジ。こちらも4ヶ月ぶり

 の宿泊です。このところ、”植物公園→湯来ロッジ”

 が我が家の定番になっています。

 

  家族風呂で、海くんに温泉を楽しんでもらった後

 は、お楽しみの夕食。

 

  「お味はいかが?」海くんは、10ccほどの冷酒で

 いい気分。

 


3月9日(土)

  広島市にある社会福祉法人もみじ福祉会が運営

 する”ハッピーホーム”にやって来ました。

 

  ここで開かれているのは、「障害者が自立した

 生活をおくるための課題や、利用できる制度」に

 ついての学習会です。

 

講師の方からの基本的な報告を聞いたり、”ハートネット”(ETV)の番組を見たり……

 

  最後の意見交換で海ママは、「超重度障害者の

 息子も、この秋には30歳。両親から離れて、年齢

 にふさわしい自立した生活をおくらせてやりたい」

 と、その思いを語りました。

 


3月12日(火)

同じ町内にある広島国際大学の二宮先生(臨床工学専攻)のゼミ生グループ

(通称:スイッチ隊)が我が家を訪問。彼らはここ数年先生の指導の下、海くん

が楽しめるユニークな機器を開発してくれています。この日はまず、ベッド上の

海くんをバギーに移乗させるのを手伝ってもらいました。

 

  海くんも加わっての茶話会。海ママからは海くんの

 現状報告。スイッチ隊からは、新メンバーの自己紹

 介です。

 

  さて、ここからが本来のスイッチ隊の活動開始で

 す。

 

  これは海くんが自分で操作して、いろんな音楽を

 楽しめる”kai-pod”('18年8月28日9月25日参照)。

 その心臓部(黒い基盤)が改良されて、ずいぶん小

 さくなりました。

 

  スイッチの部分も大きく変わりました。以前はチュ

 ーブ状のものを握って操作するものでしたが、ごくわ

 ずかな回転を感知するチップ状のもの(先生が左手

 でつまんでいる)に変わりました。

 

  そして、今回新登場のオモチャ(失礼)がこれ、バー

 チャル・リアリティー。体の動きにつれて、見える映像

 が変化します。これを利用して、海くんが楽しめる何

 かが作れないか?それが、これからのテーマなんだ

 そうです。

 

  そして、これは現在開発中の心電図記録装置。端

 子を体に貼り付けることなく、離れたところで心電図

 を作成できるようにしたいとのこと。聞いているだけで

 わくわくします。

 

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