1月25日(金)

  年が改まっても、海くんの養護学校「皆勤」は

 つづいています。

 

  最近は理乃さんがヘルパーさんに代わって

 海くんの通学を手伝うことが増えてきました。

 

  家を出て1〜2分で通学バスの乗り場に到着。

 

  スロープ(右の介助員の人が持っている)で乗

 り込み、固定も完了。

 

  「それじゃあ、行ってきます!」        

 

この日の午後、海くんには大仕事がひかえていました

 

  広島市安佐北区の「高陽なかよし保育園」か

 ら、お招きを受けていたのです。到着して、園舎

 の立派さにびっくり。

 

  入り口すぐのところに、可愛い靴がずらり。 

 海くんが保育所に通っていたころを思い出し

 ました。

 

  園長の石川先生が、年長さんの「たいよう組」

 のみんなに、海くんを紹介してくれました。後ろ

 のほうの子は、背伸びして海くんを見つめていま

 す。緊張の一瞬。

 

  子どもたちは海くんを質問攻めに…。「いちば

 ん好きなモノはなんですか?」

 

  「海くんはみんなと同じようには、口から食べ

 られないんだよ。こうしてお腹のチューブから、

 注射器で食べたり飲んだりするんだよ。」

 

  「海くんにジュースを飲ませてあげようと思う

 人!」と言うと、元気よく手が挙がりました。

 

  こうして隔てなく障害児・者と触れ合う機会を

 もった子たちが、どんな大人に成長するのか

 楽しみです。

 

  みんなから素敵な歌のプレゼント。このころ

 から海くんは緊張もとれ、リラックスムードに。

 

  最後に手作りの「折り紙花束」をいただきまし

 た。みんな、ありがとう。

 

  会が終わった後も、お迎えのお母さんを待た

 せて、海くんとお話してくれています。

 

広々とした園庭、それをぐるりと囲むスロープ。「どんな障害児も受け入れられるように」

という、強い意志を感じました。

 

  6時半からは、園の職員や保護者の皆さんが

 つくる「なかよし九条の会」主催の講演会が開か

 れました。講師紹介する石川先生、「海くんの事

 故の後、お母さんから入園の申し込みを受けま

 した。しかし、ここに移転する前の園はとても車

 椅子の障害児を受け入れられる環境ではあり

 ませんでした。そのときの残念な思いが、現在

 のなかよし保育園に生かされています。」

 

  この夜は冷え込みが強く、広々とした会場は

 昼過ぎからの暖房にもかかわらず寒くはありま

 したが、職員や保護者の皆さんは熱心に聞い

 てくださいました。

 

  会の終了後、若い保育士さんに囲まれてご

 機嫌の海くん。

 


1月2日(水)

  子どもたちが小さかったころは頻繁に作って

 いたのですが、この日は久しぶり。童心に返っ

 て大はしゃぎです。

 


 

1月1日(火)

  元日の朝。家族全員がそろいました。海パパ

 はもう、かなり酔っ払っています。

 

  東京の松浦さんからいただいた「憲法九条の

 酒」をみんなで味わいました。

 

  今日ばかりは海くんも…。元気だったら酒に

 は強かったかな?

 

  やおら海パパが始めたのは、手打ちうどん

 の生地づくり。

 

  リクエストした墾くんも手伝います。この生地

 は一晩寝かせて、翌日にうどんにします。

 

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