マンガ家の、もり さちさんが取材にやってき ました。何と、今度は海くんが月刊漫画雑誌で マンガになるんです! 「いや〜、漫画家さんってどんな人なの?」 緊張します!もりさん、ヤンキー先生のマンガ を出しているんですって! |
この話、ぶんか社という出版社から届いた メールから始まりました。「海クンの生活をマ ンガとして紹介したい」。そこは何でもありの 西原家、ぜひお願いしますと話は進んで行き ました。 もりさん、海クンの手をず〜っと握って、海 くんと心の会話をしてくれます。 |
「彼には不幸を微塵も感じさせない、不思議 なパワーがある」と、もりさんは言い切ります。 「だから,絶対お涙頂戴的なマンガにはしない わよ!」 取材2日目の朝、昨日とはまったく違った雰 囲気のもりさんに海クンはちょっと??? 「あ、海くん私よ、もり さち!昨日は睡眠不足 で疲れてたのよ。私って美人なのよ〜」 |
2日間にわたり、もりさんと不思議な会話を してくれた海くんは、ちょっとお疲れ気味。でも 大人たちは、海くんを肴にビールで盛り上がり この表情。もりさん、顔真っ赤でしたよ。 編集部の三河さん、アシスタントの向井さん ありがとう! |
「海くん、私いいかげんなマンガは絶対書き ません!これからも、何度か遊びに来るから ね。」 さあ、どんなマンガとなって、海くんが紹介 されるのか、楽しみがまた増えました。 |
8月22日(月)
夏休みを利用して、海くんが通う黒瀬養護学校 で、PTC(生徒・保護者・教員・ボランティアによ る”お楽しみ会”?)が開かれました。 |
海くんは、クラスの仲間と一緒にボーリングをしました。先生方は とても面白い工夫をしてくれました。しかし、スコアのほうは……。 |
それでも、いつものように大張り切りの海くん でした。 |
8月5日(土)
北海道家族旅行 |
札幌⇒千歳⇒広島 |
今回の北海道訪問で、旅行以外の重要な目 的は全障研大会への参加と、もう1つありまし た。それは、札幌麻生脳神経外科病院での受 診でした。 海の事故から間もない10余年前、海ママは NHKの番組「あなたの声が聞きたい」を見、看 護士たちの独自プログラムによって、植物状態 といわれた患者に改善が見られるということを 知ったのです。 |
断る病院を説得し、見学に赴いた彼女は、そ こで様々な衝撃的な経験をしました。結局、当 初目指した海の転院はかないませんでしたが、 海を介護する、大きな希望の光を得ることがで きたのです。 その感謝の気持ちを伝えることと、立派に成 長した海を院長の斎藤先生に診てもらいたいと いうのが、彼女の数年来の願いだったのです。 それがこの日、実現しました。 |
さあ、いよいよ北海道に別れを告げます。新 千歳空港には、以前関空と成田にしかないと いわれた、ストレッチャー型機内専用車椅子が 配備されていました。これなら搭乗も楽々です。 |
帰りの飛行機の中では、全員爆睡。到着して みると、やっぱり広島は暑い!いつも利用して いるリフトタクシーの冷房が、天国の風に思わ れました。 |
「海くん、着いたよ。お疲れさん。」 |
旅の終わり。家に帰った安堵感の一方で、 ちょっぴり淋しくもあります。 |
8月4日(金)
北海道家族旅行 |
支笏湖⇒札幌 |
チェックアウトの12時に宿を出発。まず向か ったのは、海ママが行きたがっていた、神秘の 湖”オコタンペ湖”。 |
太陽の光によって、湖面の色を七色に変える という不思議な湖なのですが、あいにくの曇り。 海ママ曰く、「また来い、ということよ」 |
この日はもともと休養日。それに合わせるように、海パパと海ママは 暴飲暴食がたたってダウン(特に海パパが重症)。そのため宿舎のマ ーサに到着するとバタンキュー。外食もせず、ひたすら休養の1日でし た。 |
8月3日(木)
北海道家族旅行 |
ニセコ⇒支笏湖 |
前夜の夕食では、サマーキャンプの参加者は、外でバーベキュー だったため顔を合わせませんでしたが、朝食はこのとおり。海くんは 人の声がにぎやかに聞こえるのが、とても好きみたいです。 |
介助ボランティアとして参加しているわかこさん は海くんをとてもかわいがってくれました。短いお 付き合いでしたが、本当にありがとう。 |
食堂の壁には、サマーキャンプの献立や日程 がびっしりと貼り付けてありました。しかし、前夜 遅くからの大雨の影響で、この日に予定してい た登山は中止に。どうかこれ以上の支障がなく みんなが満足してキャンプが終了しますように。 |
お別れ前の記念撮影。「みんな元気でね、ま た来るよ。」 |
「折角ニセコに来たんだから、こんな天気で 楽しい所は?」という我々に、オーナーが紹介 してくれたのがここ、”ミルク工房・自然学舎”。 ここの加工技術は道内有数で、その道のプ ロも多数見学に訪れるとか。 |
雨のやみ間を縫ってお花畑へ。ここで面白い のは、どの花も好きなだけ摘んでいいというこ と。 |
はるか後方に小さく見えるのは、このミルク工 房の牛舎です。 |
もっといい天気なら、こんな場所で新鮮なミル クを飲んだら、さぞおいしいでしょう。 |
ここで作られる製品は、アトピーの子でも安心 して食べられるとのこと。海くんもソフトクリーム をたっぷりいただきました。 |
海くんは、ミルク工房で摘んできたラベンダー の香りをかぎながら、窓の外の羊蹄山を見てい ます。もうちょっと晴れてくれたら、すっかり見え るのに…。 |
午後3時すぎにこの日の宿、支笏湖の丸駒 旅館に到着。ここは海パパがずいぶん前雑誌 で見て、是非泊まってみたいと思った宿です。 |
これぞ、”知る人ぞ知る”秘湯のシンボル。 |
ここでの最大の目的は、海くんを温泉に入 れてあげること。またまたシャワーチェアーが 活躍します。 |
湖畔の斜面に建っているため、建物の構造 は複雑ですが、このような昇降機のおかげで 浴室までの移動はノープロブレム。 |
これが貸し切り浴室”駒の湯”。本来なら、50 分間で3000円の使用料が必要ですが、海マ マの巧みな交渉で、サービスに。
|
これが総ヒノキの露天風呂。その外には広々 とした支笏湖が…。 |
これだけの広さがあれば、楽々と海くんを入 れてあげられます。 |
火照った体を冷ましながら、温泉気分を満喫 する海くんです。 |
湯上りの楽しみは、何といってもこれ。しかし、 誰一人、完食することはできませんでした。 |
8月2日(水)
北海道家族旅行 |
小樽⇒余市⇒ニセコ |
海ママが、朝散歩のとき見つけた親切な魚屋さんに行くと 昨日海くんが食べた八角を見せてくれました。左の写真で は、一番下が八角です。 |
|
この日の最初の目的地は、ニッカの余市工 場(ここに来る前に、ヤンキー先生が元いた 北星学園余市高校に行ったのですが、写真 を撮りそびれたのでパス)。これは工場その ものではなく、見学者用の建物です。 |
早速、海ママを除く大人たちはウィスキーの 試飲。海くんは未成年なので、オレンジジュー スです。 |
ここは、原酒のみの試飲コーナー。ここで有 料で試飲した、25年物の原酒がとんでもなく おいしかったので、ほろ酔い加減だった海パ パは、小遣いをはたいて買って帰ることに。 値段は、素面になったとき後悔するほどの 高額でした。 |
この日の宿は、ベンチレーター協会が紹介し てくれた2軒目のペンション”がんば”。予約の 電話を入れたとき、オーナーからは「自閉症児 たちのサマーキャンプを開催する時期なので、 ろくなもてなしができないから…」と断られたの ですが、それを承知の上で、枉げてお願いした 経緯がありました。 この写真だと階段だけのように見えますが、 向かって右(車の向こう側)にスロープが。 |
「ろくなもてなしができない」なんて、とんでも ない。オーナーの伊藤さん、ご子息の朋和さん から、心のこもったおもてなしを受けました。 |
8月1日(火)
北海道家族旅行 |
美瑛⇒旭川⇒小樽 |
とぅもろうの朝食は、前夜の夕食同様、手作り の心のこもったものでした。「海くん、ミキサーに 掛けてあげるからね」 |
今日は時間的に余裕があるので、海くんをつ れて散歩に出かけました。この砂利道の尽きた ところに、とぅもろうがあります。 |
突然現れた教会(美馬牛福音教会)が、 とても魅力的でした。 |
しばらく行くと、一面のひまわり畑に出ました。 「こんな所に観光用畑?」と思って帰ってから聞 くと、「あのひまわりは観光用じゃなく、畑の肥料 にするために栽培してるんだよ」とのこと。 後方に小さく、とぅもろうが見えます。 |
ここから先は泥道となっていて、車椅子では 行けません。麦畑がどこまでも広がっていまし た。 |
もう、とぅもろうともお別れです。オーナー夫妻 の暖かさ、自然のすばらしさ。毎年長期間滞在 する常連さんがいるのも、うなずけます。 |
とぅもろうのオーナー夫妻から紹介された「四季彩の丘」に行ってみました。 左の写真の後方に、小さく馬車のように見えるのは、トラクターが引くトロッコ です(有料)。我々もこれを利用して、楽々と園内を一周することができました。 |
ここから一挙に、小樽にワープします。
「小樽に行ったら、寿司屋通りでグルメする ぞ!」と、みんなで決めていました。海ママが、 事前にネットを駆使して決めていた店に行き ました。 |
「海くんに何か食べられるものを」と頼むと、白身魚の塩焼きを 出してくれました。名前は”八角”、確かに正面から見ると顔(?) が8角形に見えます。「海くん、どんな味?」 |
このお店、ネタは新鮮で味もよかったのですが、活気がない(お客が少ない)。 しかしこの現象は、この店に限りません。寿司屋通り全体に及んでいるようです。 「一体、観光客はどこへ行ってしまったのか?」この疑問は、まもなく解けること になります。 |
寿司屋通りを下って運河通りに出た途端、 その疑問は解けました。観光客の流れの中 心は、完全にここに移っていたのです。 |
運河通りの裏側(海側)も、人があふれてい ました。しかも若い人が多い。そして、運河に 面した倉庫の中は、若者向けのいろんな店で あふれていました。 |
これも、そんなお店の1つです。一昔前の 小樽からは想像もつきません。(こんなこと 言うのも年かなぁ……海パパのつぶやき) |
酔っ払うと、たまらなくラーメンが食べたくな って…、こんなお店に目が止まりました。この 店の外のカフェテラスならぬ、ラーメンテラス で食べた、ニンニクが利いたラーメンは格別 でした。 |