10月30日(木)

  翌日はランドへ。この日も快晴(海晴?)。

 ランドのお目当てはハローウィンパレード。

  ところが、いつもなら余裕で入れる車椅子

 用スペースが、今日は大入り満員。

 

いくら眩しくても、パレードを見つめる海くんの目は、つり上がっていません。

 

  パレードの興奮が覚めやらぬなか、ホッと

 一休みしている海くん。

 


                           10月29日(水)

  気管の精密検査のため、前日の28日から

 東京へ。結果は、変形はあるものの「上手に

 付き合うしかしょうがない」とのこと。

  検査が終わると、やっぱりやってきました。

 ディズニーリゾート。今回はバーバも一緒に

 千葉の由美の妹の家に一泊し、シーとランド

 の両方に行くことに。この日はシー。従妹の

 みーちゃんと。

 

  この日は夏のような日差しが照りつけます。

 ちょっと一休みして、水分補給中です。

 

  これがシーのトイレです。壁面などはなか

 なか凝った作りですが、ベッドは少々狭い。

 

  やはりなんと言っても、キャラクタ

 ーとの記念撮影が最高!

 

  シーに夕闇が迫ってきました。昼間はまぶしくてつり目が

 ちだった海くんも、だんだん調子が出てきました。


                                10月25日(土)

  海が通う、黒瀬養護学校の文化祭の日で

 す。今年のテーマは「異文化交流(?)」。オ

 ープニングセレモニーで、テーマをアピール

 しています。海くんは、横断幕の「け」の字の

 すぐ上に、頭だけ見えています。

 

  中学部が出店する模擬店の宣伝をしてい

 ます。海くんはチヂム(韓国風お好み焼き)

 を売る係です。

 

  これがそのお店。「くいだおれ」とはすごい

 屋号(これも阪神フィーバーの影響?)。

  お昼時とあって、結構お客さんが並んでい

 ます。

 

  「海くん、店の奥に引っ込んでいないで、

 その張り切った顔をみんなに見てもらいな

 さい!」

 

   校舎内の展示を見て回るのも、結構楽しめます。左は

  4月からの活動を、コラージュ風にまとめたもの。下は針

  金で作ったオブジェ。何かなぁ、海くんはプーさんが好き

  だから、クマかなぁ?

 

  この日は給食がないため、養護の先生に

 エンシュアを飲ませてもらいました。もしかし

 たら、海くんはチヂムが食べたかったかな。

 

 こうして、海くんと由美母さん(撮影者)は「まじめに」文化祭を

楽しんだのですが、この日仕事が休みだったはずの敬治パパ

の姿は、そこにはありませんでした。彼は一体、どこで何をして

いたのか…?       

 

  そのころ私(敬治)は、島根県の三瓶山に

 いました。三瓶山の火口一周は、3年がかり

 の宿願でした。

  この日、朝5時半に自宅を車で出発。ここ

 東の原スキー場に3時間かけて到着。ほと

 んどの登山者はリフトを使いますが、私は徒

 歩で火口を目指します。

 

 約40分で、火口を一望できる大平山頂上に到着。雄大で素晴らしい眺めです。

 

  火口右回りする計画で、最初に登ったのが

 孫三瓶(上の写真の左端の山)。前方に見え

 るのが、次に目指す子三瓶。

 

  孫三瓶を下っていると、はるか下の登

 山道をこちらに登ってくる2人組の前に

 牛が…。でも、優しく道を譲ってくれまし

 た。

 

  子三瓶山頂近くの道端に咲いていた、

 可憐な山野草。

 

  子三瓶山頂に着き、後ろを振り返ると

 ススキ野原のかなたに、さっきまでいた

 孫三瓶が。

 

 左は子三瓶から男三瓶に向かう鞍部。右は、その鞍部から火口中心部を望む。

神秘的な室の内池が見える。

 

  前の写真の鞍部から、この男三瓶山頂

 までの登り道は、四つん這いでないと登

 れない所が何ヶ所もあり、結構性根が入

 ります。山頂付近は風化が進んだガレ場

 となっています。

 

  山頂を示す標識。標高1126m。手前

 に見えるのは1等三角点です。時刻は正

 午、ここで昼食をとります。

 

  山頂展望台から北を見ると、日本海が間近に。そして、西は大田市から東は出雲市までが望見できます。

 

  ここに来るまで、登山者の姿はほとんど

 見ませんでしたが、ここには多くの人たち

 が…。想像するにほとんどの人は、女三

 瓶と男三瓶の間を往復するのみか?

 

  はるかかなたに、最後の目的地である

 女三瓶が見えます。

 

  男三瓶山頂を後にしようとしたとき、一

 瞬空が暗くなり、振り返ると孫三瓶・子三

 瓶が雲間からもれる陽光に照らされ、神

 聖な感じに打たれました。

 

  女三瓶に向かう途中で見た紅葉。楓系

 の真っ赤な色はなく、こげ茶色が主流で

 す。

 

  女三瓶山頂には、地元放送局やNTT

 の施設が林立しており、他の山頂とは

 異質の雰囲気を醸し出しています。

 

  火口中心部を見下ろすと、さざなみが

 きらきらと輝く室の内池が印象的です。

 

  出発点の東の原スキー場が見えてき

 ました。念願だった火口一周もあと数十

 分で終りです。  

 

  帰り道、三瓶の町外れの休耕田にコス

 モスが満開でした。

  こんなコーナーも、海くんとは直接関係

 ありませんが、Webmasterの役得として

 お許しください。


10月14日(火)〜16日(木)

 

海くんの修学旅行は

こちらをクリックしてね

 


                                10月11日(土)

  毎年恒例の西条「酒まつり」に、今年もやって

 来ました。全国の銘酒の試飲ができる「カンパ

 イ広場」(入場料当日1500円)は超人気。

  500m以上の列の最後尾に並び、やっと入

 場しました。

 

  お祭り好きの海くんは、こんな雰囲気が大好

 き。オムツ交換なども、スタッフ休憩用のテント

 を使わせてくれるので、安心して連れて来れま

 す。

 

  毎年、思わぬ人との交流が生まれるのが最

 大の魅力。今年は、大阪からやってきた沖縄

 民謡同好会の大学生が、「安里屋ユンタ」を聞

 かせてくれました。

 


10月8日(水)

 海くんの,わりとリッチな午後をレポートします。

 

 午後3時半すぎ、スクールバスで下校。停留場が家から50mほど離れているため、

いつものように町のヘルパーさん2人がお出迎え。特製スロープとウインチを使って

慎重に下車します。

 

  帰宅後まもなく、出張美容室「グー・チョキ・パ

 ーマ」の太田さんが、車で30分の東広島市から

 来てくれました。延び放題だった髪を手際よくカ

 ット。

  海くんの頭はとても重く、支えている由美も大

 変。

  第2次成長期をむかえ、顔の産毛もだいぶ濃く

 なってきました。すごい切れ味の剃刀で、石鹸な

 どつけなくても、海くんの顔はゆで卵のようにツル

 ツルに。

 

  「あー、さっぱりした!」、これで出張費含めて

 3500円は格安。

 

  この日は、たまたま入浴サービスの日とも重

 なりました。

 

  この車で会社のある海田町を出発し、何軒か

 の家を巡回します。狭いところにも入っていけ

 る小さな車体の中は、機材でぎっしり。

 

  看護士・男女ヘルパーの3人のチームで、手

 際よく、しかも丁寧に入浴させてくれます。

 

  散髪に続いて入浴と、まるでエステサロンに

 行ったような気分で、うっとりとした海くんでした。

 


                              10月5日(日)

敬治父さんの石鎚登山レポートです
  前日私(敬治)は、両親のご機嫌伺いのため

 に松山へ帰省。一泊した翌日、念願だった西

 日本1の高峰、石鎚山登山を実行しました。

  朝6時半実家を出発。国道11号から494号

 を通り、面河村を経て石鎚スカイラインへ。目

 指すは、登山口のある土小屋。秋空にくっきり

 映える山容に魅せられ、思わずシャッターを切

 りました。

 

  9時過ぎ土小屋到着。駐車場は、すでに県外

 ナンバーの車で一杯。ちょっと離れた待避所に

 車を止め、この登山口から登り始めました。

  それにしても、人の多いのにびっくり。

 

  途中の登山道はとてもよく整備されていて、

 快調に歩けます。植物に詳しい人にとっては

 非常に興味深い植生なのだそうですが、私

 にとってはチンプンカンプン。

 

  1時間かかってたどり着いたのは、西条側

 の登山口である成就社からの登山道との合

 流地点。写真中央から右上に向かって延び

 る道がそれで、私は右下から登って来まし

 た。左下隅の人の背中方向に山頂がありま

 す。上方に見えるのは、瀬戸内海。

 

  合流地点からすぐ上のところに、石鎚名物

 の「鎖場」。写真中央の人物の左に2筋、鎖

 が下がっているのが分かりますか?

  体力に自信がある人(小学生も上っていた

 !)は鎖場を、そうでない人は、遠回りにはな

 りますが、「まき道」と呼ばれる登山道を行き

 ます。

 

  鎖と言っても、近くで見るとこんなになってい

 ます。慣れない者にとっては、脚力より腕力を

 余計に消耗します。この地点で20mほども登

 っています。

 

  やっとの思いで登りきって下を見下ろすと…

 高所作業の鉄則、「下を見るな!」は至言で

 す。

 

  山頂も間近になった頃、修験者の一行に出

 会いました。石鎚山が山岳信仰のメッカであ

 ることを、改めて実感。

 

  登り始めてから1時間45分で、石鎚神社の

 ある山頂に到着。頂上は思ったより広々とし

 ており、神社の隣には宿泊可能な2階建ての

 山荘まであります。

  「なんか変だ。観光パンフなんかで見る山頂

 は、紅葉に囲まれ、槍の穂先のようにとがって

 いた」と思いながら周囲を見回すと……。

 

  ありました。前方数百メートルのところに、登

 山者にとっての石鎚山(天狗岳)が。しかし、そ

 こはなんと険しく、そこへの道は刃先のよう。

 (はるか前方に白くぽつんと見えるのは、土小

 屋のレストハウス)

 

  天狗岳への道の入り口には、こんな看板が。

 ところが、私よりはるかに高齢の男女が、何の

 ためらいもなく……。

 

 頂上近くは文字通り鋭い刃のよう(写真左)。北側は100m以上の

断崖絶壁。しかし、「怖いもの見たさ」は人間の習性か。みんな、身を

乗り出して下を見ています。

 

 

 これぞ絶景!松山(左)と西条・今治(右)が一望のもとに…。

右の写真には、うつすらと来島大橋と中国山地が写っていま

す。

 

 約90分で土小屋まで下山。一休みの後、今度は寒風山目指し、

瓶ヶ森林道を車で走ります。海抜1500mを超えるこの林道では

毎年「酸欠マラソンレース」が開催されるとか。納得!これぞ、本物

のスカイラインです。

 

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