11月3日(日)

今日はえみあるの移動支援で仲間とお出かけ。広島

空港行って、みんなの希望でカラオケへ。仲間はみ

んなマイクを離さず、踊りまくり、歌いまくり。俺

もかなりの刺激がいい感じ。楽しいぜ!!

表紙に戻る


11月12日(火)

  海くんは7日からショートステイ。それを踏まえ

 夫婦2人で東京へやって来ました。海くんが一緒の

 時には、東京駅から京葉線を使って東方面(イクスピ

 アリorTDR)へ向かうのですが、今回は中央線に乗り

 換えて、反対の西方向へ。着いたのは新宿駅(南口)

 

 駅から歩いて15分ほどの所にある、紀伊國屋サザンシアターで

上演される”太鼓たたいて笛ふいて”(井上ひさし脚本・大竹しのぶ主演)

観劇するのが一番の目的でした。2人して原作本を読み、大きな期

待をもって客席に座ったのですが、主人公の林芙美子が乗り移った

かのような大竹の熱演に魅了された公演でした。

 

  この公演は、作者の井上ひさし生誕90年

 を記念したものであったためか、終演後の

 ロビーには氏の三女の麻矢さんの姿が。

  「以前”きらめく星座”東京公演のとき、『広

 島から観に来ました』とお話した西原です」と

 海ママが声をかけると憶えておられ、気軽に

 記念撮影に応じてくださいました。

 

  この日は新宿から一駅先の新大久保に宿を

 とり、夜はコリアンタウンを散策。海ママが

 以前1人で来た時には看板はハングルばかり

 で、”まるで韓国!”と感激したそうですが、

 現在はご覧のように日本語が主流。

 

 韓国コスメの店をひやかしたり、人が群がる道ばたの店をのぞいたり…

存分に楽しむ海ママ。海パパは撮影専門。

 

 ここが今夜の夕食場所。出発前にネットで調べて、「ここがいい」

と2人の意見が一致したお店です。3cmの極厚熟成豚肉を店員が

付きっ切りで焼いてくれます。肉汁あふれるそのおいしさは、海ママ

の表情から一目瞭然。

 

  ホテルの前はイスラム通り。インドやネパール、パキスタン

 料理の店が並び、香辛料の匂いが異国を思わせます。これ

 はパキスタンのお店で総菜やお菓子を売ってます。

  ケースに入ったお菓子は色とりどり。見るからに甘そうです。

 真ん中左側のお菓子が気になり、1つだけ購入。お菓子の名

 前はチャムチャム。「めっちゃ甘いよ!」パキスタンの店員が

 教えてくれます。ホテルに帰って一口。甘い上に砂糖シロップ

 に浸されたチャムチャムはめっちゃの何倍も甘かった!!!

表紙に戻る


11月13日(水)

  2日目は新大久保の駅から山手線に乗って上野へ。

 前方奥に見えているのが、目指す国立博物館です。

 

  本館に隣接する平成館で開催されている”はにわ展”

 が、この日のハイライト。これは海ママのたっての希望

 でした。

 

  3世紀から6世紀の古墳時代に作ら

 れた埴輪。なかでも国宝”挂甲の武人”

 (左)”馬形埴輪”(下)、重要文化財の”天

 冠をつけた男子”(左下)、”踊る人々”(右

 下)は必見です。

 

  はにわ展会場の平成館から出て正門に

 向かう途中にある表慶館では”ハロー・キ

 ティー展”が開かれていましたが、帰りの

 新幹線の関係でスルーせざるを得ません

 でした。

表紙に戻る


11月24日(日)

  前日の土曜までは超元気だったサラちゃん。朝

 ごはんを上げても知らんふり。眼力もなく、いつ

 もの様子と全く違います。

  今日は日曜日でかかりつけの動物病院は休診。

 心配になった海ママはサラちゃんがいつもお世話

 になっている村上愛犬・警察犬訓練所の早苗先生

 に連絡。この表情をLINEで見て、日曜診療のある

 動物病院への受診を勧められました。

 

  何とか日曜日でも診察してくれる病院をみつけて

 早々に受診しました。嘔吐が2回あったので、吐き

 気止めと補液のための点滴をしてもらいました。

  少し元気を取り戻し、ちょっと安心。サラちゃん

 の眼にも力が戻って来ました。翌日は主治医の先

 生の診察を受けることとなりました。

表紙に戻る


11月25日(月)

  月曜日、やっぱり元気がありません。あれほど

 食欲旺盛で、食べ物の音がするとすぐ飛んで来て

 いたサラちゃんが、フードに見向きもせずお水を

 少し飲む程度。何だか呼吸も辛そうです。海くん

 の酸素をゲージの中に入れてあげます。

 

  点滴をしてもらい、超音波やレントゲン検査の

 結果腹腔内にかなり大きな腫瘍があることが判明。

 手術は可能であるが、14歳のサラちゃんにはリ

 スクが大きすぎます。でも腫瘍がとれて、ご飯が

 食べられるようになるなら手術を受けさせるべき

 か。「サラちゃんどうする?つらいよね、どうし

 てあげたらいいかね〜」理乃さんをはじめ、家族

 で話をしましたが、なかなか結論が出ません。

表紙に戻る


11月27日(水)

  毎日点滴に通いますが、もう自分のハウスから

 出てくる元気がありません。急遽お布団を敷いて

 サラちゃんの介護スペースを作ります。下痢や嘔

 吐もあるので、体をきれいにしてあげます。

  昨晩は、ささみの茹でたのも見向きもしないので

 フワフワの甘い”ピープ”っていうカステラパンをあ

 げてみました。今まで見向きもしなかったのに、手

 に乗せるとパクパク3個も食べてくれました!

 

  この食欲も一時的なもので、木曜日は全く

 受け付けなくなりました。サラちゃんといつ

 も一緒だった海くん。心配そうな表情で、

 サラちゃんを見守ってくれます。

  もう点滴を受けるのもつらそうなので、主

 治医の先生には、痛いことはしないようにお

 話ししようと決心した海ママです。

表紙に戻る


11月29日(金)

  「もうつらいことはやめようね。」

 優しくサラちゃんにお話ししてくれ

 る松本動物病院の先生です。

  「手術をする体力もないし、おうち 

 で過ごそうね。」呼吸もしんどそうな

 ので、鎮静剤を注射してもらいまし

 た。

 

  サラちゃんの様子からお別れの日が

 近いと思いました。その瞬間「そうだ!

 サラちゃんと家族で何度も行った蒲刈の

 海を見せてあげたい」と、海ママはドライ

 ブに出かける決心をしました。横になった

 まま安芸灘大橋を渡り、梶ヶ浜キャンプ場

 へ。ドアを開けると、海の風がサラちゃん

 の体を優しくなで、波の音が聞こえます。サ

 ラ、みんなで何回も来た海だよ。分かるよ

 ね!眼をうっすらと開けたサラの脳裏には

 楽しかった思い出がよみがえったでしょう。

 

  2時間のドライブの後、帰宅したサラちゃ

 ん。海くんと手をつなぎ、お別れの挨拶です。

 海くんありがとうね。サラ10年間楽しかった

 ね。

 

  理乃ちゃんから、サラちゃんにどうしても会いたい

 ので帰宅すると連絡がありました。「18時には帰る

 よ」 でももう呼吸が荒い。サラちゃんもうすぐお姉ち

 ゃんが帰ってくるから待っててよ。17時15分。間に

 合いあました!「サラ、本当にありがとうね。」頭をな

 でてくれる理乃ちゃん。それからわずか15分後、み

 んなに見守られて、静かに息を引き取りました。

 

  今日はみんなで寝ようね。この後、碧志くんと希美

 ちゃんが母親の佳代ちゃんと来てくれ、碧志くんがま

 だ温かいサラちゃんにハグをしてくれました。涙をぽ

 ろぽろ流す碧志くん。サラちゃんを”相棒”って呼んで

 くれてありがとうね!

表紙に戻る