8月3日(土)

 今日はともあるの仲間と水遊び。プールの中に入ることはあきらめて

車いすの足の下にビニールを敷いて、シャワーで水かけ。ワイワイきゃ

きゃ、来年はプールの入るぞ!

 


8月5日(月)

  3月の沖縄旅行に続いて、今年2回目の長距離旅行

 の目的地は東京です。スタートは最寄りの新幹線東広

 島駅。このハローキティー新幹線に乗るのは、4月にとも

 あるの仲間と倉敷にお出掛けして以来2回目です。

 

この列車でまず福山へ。所要時間20分なので、自由席横の車いすスペースを利用します。

 

 

 福山からはのぞみに乗り換え、東京へ向かいます。

海くんが東京へ新幹線のぞみ号で行くときには11号

車の多目的室を予約し、ソファーベッドに寝た状態で

利用します。

 

  13時過ぎに東京到着。続いて京葉線

 に乗り換えるのですが、毎回必ずJRの

 スタッフに案内をお願いします。とても手

 慣れた誘導ぶりで、安心して付いて行け

 ます。(京葉線は在来線の中で最も離れていて、

 移動に30分近くかかります)

 

 ここから蘇我行きの快速に乗って向かうのは…ディズニーランドがある

舞浜ではなく、その一駅先の新浦安駅なのです。

 

 今回の旅行の最大の目的は、現在自宅療養中の大野寿子さんをお見舞いする

ことでした。大野さんは、難病の子どもの夢をかなえるボランティア団体メイ

ク・ア・ウィッシュ東京本部の元事務局長で、’97年に”ディズニーランドで

ミッキーに会いたい!”という海の夢をかなえるにあたって、ひとかたならぬ

お世話になりました。そしてそれ以来、30年近くにわたって家族ぐるみのお

付き合いをさせていただきました。

 この日、大野さんは海の訪問を心から喜んでくださり、我々も大野さんの気

力あるお姿に接し、感無量のひと時を過ごすことができました。

 

  大野さんのお見舞いの後、我々は舞浜まで戻り、イクス

 ピアリ内で夕食。これからディズニーリゾートに隣接する

 ホテル(今回は2連泊)にシャトルバスで向かいます。

  海くんは大役を果たしてホッとした表情。

 


8月6日(火)

  2泊3日の旅行の中日。朝はゆっくりホテルで過ごし、

 昼前出掛けてきたのは、舞浜から一駅東京寄りの葛西

 臨海公園。

 

 写真左は駅前からまっすぐ伸びる中央園路。緩やかながら上り坂なので

バギーを押す海パパは汗ぐっしょり。目指すは臨海水族園。やっと見えて来

たのは、その最上階にあるガラスドーム(写真右)

 

  この水族園(なんで”館”じゃないの?)は中規模ながら、

 世界のいろんな海域の魚を中心とした生き物が集め

 られていて、結構楽しめました。(ショーなどに類する

 ものはありません)

 

 葛西臨海公園はとにかく広い!そこで水族園を出た後は、園内を25分

かけてぐるっと一周(3.1km)するパークトレインに乗ってみました。

 

  葛西臨海公園を出て舞浜に戻り、我々が早めの夕食に

 向かったのは、ごひいきのモンスーンカフェ。23年5

 月に大野さんご夫妻と歓談した、思い出深いレストラン

 です。

 

 ここでの売りは東南アジアテイストのエスニック料理。そして海くんは

白ワイン、海ママはコロナビール、海パパはちょっと強めのアルコールで

のどの渇きを癒しました。

 

  食事後は、イクスピアリ内のいろんなお店を冷やかし

 ながら散策しました。 

 

  今回の旅行では舞浜に泊まるものの、ランドにもシー

 にも入園しないと決めていたのですが、「折角だから」

 と、ボンボヤージュにだけはショッピングに出掛けまし

 た。

 


8月7日(水)

  最終日。海ママはホテルに泊まったとき、周辺を早朝

 散歩するのが習慣なのですが、これはランドのエントラ

 ンスで目撃した光景(時刻は6時半過ぎ)。みんな9時の開園

 と同時にスタートダッシュするために並んでいるのです。

 

  この日の散歩の目玉は、ランドのメインエントラ

 ンスの真正面に威容を誇る”東京ディズニーランドホ

 テル”。何食わぬふりして中に入り、写真を撮るなん

 て、なかなかの度胸です。

 

 ホテルの客室を出る前のわずかな時間を利用して、海くんの頭を洗って

あげる海ママ。「かいくん、これでサッパリした頭で帰れるよ」。

 

  ホテルを出る直前の記念撮影。”ファーストリゾート”の

 スタッフの皆さん、お世話になりました。

 


8月23日(金)

 8月5日、海くんとともにお見舞いに行った

東京の大野寿子さん。この日は話もできて、

海くんに会えたことをとても喜んでくれました。

しかし翌6日から意識が薄くなり、ほとんど

会話のできない状態だったそうです。

 彼女は今年2月に肝内胆管癌が見つかり

すでにリンパにも転移、ステージ4であること

が判明。そして6月には余命1ヶ月の告知を

受け、残された命と時間をどう使うか考えた

結果、”余命1ヶ月最期のプロジェクト”として

ご自分が以前出版した本『メイク・ア・ウィッ

シュ 夢の実現が人生を変えた』を復刊してた

くさんの人に読んでもらい、子どもたちからの

メッセージを受け取ってもらうことにしたので

した。

海くんも8歳の時メイクで夢がかない、富士

登山、ハワイへの旅、そして今月35歳にな

ろうとしています。夢の実現が、海くんや家族

の生きる力に変わっていったことは間違いあり

ません。

 私も彼女の思いに協力したいと20冊注文し

ましたが、いつ手元に届くのか分かりませんで

した。そんななか彼女が8月22日、家族に見

守られながら天に召されたことを知りました。

そしてその翌日彼女の思いの詰まった本が

届き、悲しみとともに、寿子さんの夢の実現

に向かって海君と一緒にできることをしたい

と強く思うのでした。

 天国に行った寿子さん、ありがとうございま

した。

 


8月24日(土)

 親子3人で、ともある主催の安佐動物園ナイトサファリ(土・日限定で閉園時間を8時まで延長)

に参加しました。仲間全員が一度に参加できないので4回に分けて実施しますが、この日

は3グループ目です。みんな入園前からワクワク(時刻は午後5時過ぎ)

 

  中に入ったら先ず、ともあるから持って来たお弁当で

 腹ごしらえ。

 

 夕食後にいくつかのグループに分かれて、園内を自由散策。しかし日没前で

動物たちはよく見えたものの、”ナイト”という雰囲気ではありません。

 

  7時ごろイルミネーションも点灯し、ナイトサファリらしく

 なって来ました。

 

  明るいころ最初に見た猿山も、暗くなって

 見ると、また違って見えます。

 

  閉園まで30分余りというところで、この日のお楽しみ

 は終了。海くん、どうでしたか?

 

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