2月6日(木)

  2月になって、初めて本格的な雪が降った。この日

 は全国的に雪模様だったようだ。

 


2月7日(金)

  前日に引き続いての雪。家の前の道は雪に埋まり

 交通量の多い幹線道路も、シャーベット状になって車

 はノロノロ運転に…。

 


2月9日(日)

  この日は東広島市社会福祉協議会の車でお出か

 け。この移動支援サービスは、市内の移動なら無

 料。目的地が市街でも、かかったガソリン代のみ。

 ただし、@出発日の午後5時までに帰宅することA

 月4回まで…という制限があります。

 

  まず向かったのは、広島市皆実町のユメタウン。

 CDショップでお気に入りの音楽を視聴し…

 

  自分のお小遣いで、CDを購入しました。「ありがとう

 ございました」

 

次に向かったのは、広島市社会福祉センター。

 

  ここで全障研広島支部が開いた学習会に参加しま

 した。

 

  講師は鍼灸師の佐々木憲作さん。佐々木さんはボ

 ランティアとしてベトナムに渡り、鍼灸師を育てる専門

 学校を設立。当地の視覚障害者の生活向上のため

 に尽力されました。

 

  休憩時間には、友だちの得本敦子さん(彼女は、お

 父さんと専属のヘルパーさんと参加)と交流しました。

 

海ママは、海くんに鍼灸やマッサージを受けさせたいと考えているので

佐々木さんにいろいろ突っ込んだ質問をしていました。

 


2月11日(火)

  今月の海くんのショートステイは、11日(火)〜18日

 (火)の1週間。海ママはその期間を利用して、ビッグ

 イベントを計画していました。それは関西のサイクリス

 トの間で”アワイチ”と呼ばれている、自転車による淡

 路島一周なのです。実は海パパが ’10年3月に完走

 していて、「自分も是非挑戦してみたい!」と、海パパ

 に頼み込んで実現しました。写真は、前泊地の淡路サ

 ービスエリアから見た明石大橋。

 

  愛車のスズキ・エブリは2列目のシートを折りたたむ

 とフラットになり、車内にちょうど2人用テントを設営で

 きます。この中に寝ると、プライバシー保護と防寒と、

 一挙両得です。

 

  2人で車の後方に見えていた観覧車に乗り、神戸の

 夜景を見ながら、しばしの空中散歩を楽しみました。

 


2月12日(水)

  翌朝、SAのレストランから見えた、大阪湾に昇る

 朝日。

 

  手前に見えるのは淡路市岩屋の町並み。明石大

 橋の向こう側は、阪神・淡路大震災で大きな被害を

 受けた神戸市垂水区の町並みです。

 

  車をSAの駐車場に残し、積んできた自転車を押

 してSAの外に出ます。ここからアワイチのスタート

 です。

 

  走り始め直後の風景。はるか前方、かすかに見える

 のは洲本市の山並みです。

 

  洲本の市街を抜けてしばらく走ると、最初の難所で

 ある、立川水仙郷に向かう峠にさし掛かります。

 

登り始めてから20分余り。やっと峠の頂上が見えてきました(左)。

海ママも、めげずに付いて来ます(右)。

 

  峠を下り切ったところからは、こんな道がどこまでも

 続きます。愛称”南淡路水仙ライン”の由来は…

 

  ここはラインの中ほどにある灘黒岩水仙郷。山の

 斜面に沿って、水仙が群生しています。開花状態は

 よかったのですが、数日前に降った雪のために、な

 ぎ倒されたような状態になっている所がかなりありま

 した。

 

自転車の疲れをしばし忘れる、ひとときでした。

 

  水仙ラインが尽きるところから始まる峠道。距離は

 短いのですが、勾配がきついので大変でした。この日

 泊まる”休暇村南淡路”にたどり着くためには、後2つ

 こんな坂を攻略しなければなりませんでした。

  この日の走行距離は、海パパのGPSで92km。

 


2月13日(木)

  9時半に休暇村を出発。アワイチの後半戦はおおむ

 ね平坦な道が続き、距離も初日の7割程度なので、「楽

 勝だ!」と考えていたのですが、これがとんでもない間

 違いでした。

 

  まず向かったのは大鳴門橋。渦潮は見えませんでし

 たが、すごい潮流でした。

 

  大鳴門橋から淡路島の西岸に出るまでには、小さな

 峠をいくつか超えねばなりません。最後の峠を登りき

 って後ろを振り返ると、さっきまでいた大鳴門橋が小さ

 く見えていました。

 

  淡路島の西岸は、こんな道がどこまでも続いてい

 ます。山の上には、いたるところに風力発電の風車

 が…。それもそのはず。冬には、播磨灘を渡る強い

 北西の季節風がまともに吹きつけているのです。

 

  強烈な向かい風に苦しめられ、スピードは20km/h

 も出ず、海側に吹き寄せられては「海に落ちるので

 は」と恐れ、山側にぐらついては後ろから来る車に接

 触しそうになり、それでも懸命にペダルを漕ぐ海ママ。

 

  「これはマズイ。明るいうちに出発地点に戻れない

 かも?(2人ともライトを持って来ていない)」と海パパ

 が焦っていたとき、突然見えてきたのは明石大橋の

 主塔。「ゴールは近いぞ、がんばれ!」

 

  そして見えてきました。一昨夜2人で乗った観覧車

 が。

 

  ゴール!よく頑張った海ママ。この日の走行距離は

 海パパのGPSで67km。

 


2月23日(日)

  全障研芸南サークル(海ママが一応名目上の代表

 者)の学習会に、海パパ抜きで参加しました。

 

  この日、海くんのサポート役には、広島の”きっかけ

 づくりの会”からヘルパーさんを1人お願いして、つい

 て来てもらいました。

 


2月24日(月)

  この日は、生活介護”おはよう”に通う日なのですが

 途中立ち寄ったのは、村上愛犬・警察犬訓練所。去

 年亡くなったエミリの故郷です。そして、その目的は…

 

  エミリの跡継ぎの第一候補”サラ(4歳♀)”に、海くん

 を引き合わせることでした。彼女は生まれてから1年

 ほどの間、あまり愛情を持って育てられず、それを見

 かねた村上さんが引き取って育ててきたのです。その

 ため、知らない人に対してはとても臆病。海くんにも、

 なかなか近づこうとしません。

 

  しかし、この日3回目の対面となった海ママには、

 こんなに甘える場面も…。とりあえず、4月を”お試

 し期間”として一緒に暮らし、様子を見ることにしま

 した。

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