5月31日(月)

  海くんの意思伝達装置を開発してくれていた

 株式会社アルニックの松浦さんが、完成品を

 持って来てくれました。パソコンと高性能スイッ

 チを組み合わせることで、海くんが快・不快や

 Yes・Noを表現できたら素晴らしいことです。

  左端は、海くんがデイサービスでお世話にな

 る、ときわ台ホーム作業療法士の岩崎さんで

 す。

 

  机の上に広げられたスイッチやマイク、光や

 振動で海くんに刺激を加える装置など。これら

 を使うと、海くんがミキサーのスイッチを自分で

 入れたり、絵を描いたりすることまでできる、ス

 ーパーマシンです。

 

 これが装置全体の中枢ソフト、その名も「海くんインターフェイス・ステーション」。

松浦さんが採算を度外視して、心血を注いで完成させた、世界最先端のソフトで

す。1回説明を聞いたくらいでは、とても使い方をマスターすることはできません。

アルニックのホームページはこちら  http://www4.ocn.ne.jp/~hiacc

 


                                5月28日(金)

  2ヶ月ぶりにシャンプー隊(広島国際大学看護

 学部のボランティアグループ)が来てくれました。

 この4月からキャンパスが、黒瀬町から隣町の

 呉市広町に移転し、距離的にも遠くなったため

 「来て欲しいのは山々だけど、大変なんだろう

 な」と思っていたのですが、それは杞憂でした。

 

  代表の鳥取さんは、「みんなから”海くん家に

 はいつ行くの?”という、矢のような催促だった

 んですよ」。

  現在2年生以上の22名からなるシャンプー

 隊はこの日、新1年生に大々的に加入を呼び

 かけてきてくれたそうです。

 

  シャンプーと同時に手足のオイルマッサージ

 をしてもらい、ウットリ状態の海。

  シャンプー隊のみなさん、これからも「細く長

 く」、無理せず楽しみながら、海と付き合ってく

 ださいね。

 


                                5月27日(木)

  養護学校の校外学習で、この日やって来た

 のは東広島市西条町の中心部にある、三ツ

 城近隣公園。海くんの前後にある、ドームは

 何だと思いますか。ビーニールハウス?それ

 とも屋内プールの屋根?

 

  いえいえ、これは三ツ城古墳を保護するため

 のアクリル製のおおいなのです。「海くん、君は

 結構難しい勉強をしてるんだねぇ」

 


                               5月22日(土)

  海パパの母方の祖母の13回忌法要のため

 今治市に里帰りしました。お経を上げてもらっ

 た後、お墓参りに来たところです。亡くなった

 頃は、周りが田んぼばかりだった墓所も、今

 ではすっかり家やアパートに囲まれてしまいま

 した。

 

  六地蔵尊にも、海くんの健康を祈願しまし

 た。

 


                               5月19日(水)

  この日は、海くんが通う黒瀬養護学校で年1

 回、保護者が給食を試食できる日です。以前

 海ママは、給食がとてもリッチでおいしそうだ

 ったので、「食費を払うから食べさせて」と頼

 んだところ、断られてしまいました。そういう規

 則なんだそうです。

  写真は、先生と生徒たちが配膳をしている

 ところ。試食会場は別室です。

 

  この日のメニューは、スパゲティー・ミートソ

 ース。いつもはもっと個性的で「是非食べてみ

 たい」と思うようなものなのに、ちょっと残念。

 


                                5月11日(火)

  海くんが通う、県立黒瀬養護学校。今日は春

 の遠足です。天気は上々。これは、朝の会で

 遠足の打ち合わせをしているところです。

 

  目的地は、竹原市のバンブージョイ・ハイラン

 ド。バスで1時間ほどのところです。これは到着

 後、記念のイベントをしているところ。海くんは、

 この司会を務めたそうです。

 

  サングラスでびしっと決めた海くん。とても威張

 っています。

 

  ここには広々とした芝生広場があり、とても気

 持ちよく遊べました。

 


5月5日(水)

 別に天文ファンではない私ですが、たまたま早く目が覚めたので、

皆既月食をカメラに収めました。この日良好な条件で観測できたの

は、西日本の一部だけだったとのこと。ラッキーでした。(敬治記)

04時48分54秒

05時09分47秒

05時36分23秒

05時45分30秒

 


                                5月4日(火)

  「先月末には東京に行ったし、連休中はじっと

 しておこう」と言っていたのに、この日の朝急に

 思い立ってやって来たのは、下関市立水族館

 (海響館)。山陽自動車道はすいていたものの、

 下関インターを降りてからの渋滞にはビックリ。

  所要時間3時間。

 

  海響館前の車の列に恐れをなしたものの、誘

 導員に海くんのことを告げると、てきぱきと優先

 的に誘導してくれました。

  何はともあれ障害者用トイレへ直行。するとそ

 こは広々としており、ゆったりと寝かせられるベ

 ッドもありました。

 

  順路に入ってすぐ目の前に開けてきたのは、

 関門海峡と関門大橋。水槽(緑色の水平線)の

 前は黒山の人だかり。「車椅子です。ちょっとす

 みません。」と、強引に割って入ります。

 

  水槽の中に作られたトンネルを通る時の、海

 くんの表情。眩しいのが苦手な海くんは、水族館

 が大好きです。

 

  銀色に輝く鰯の群れ。思わず目を見張る海く

 ん。

 

  下関といえば?そう、河豚(地元では”ふく”と

 読む)。立派で高そうな(失礼!)河豚たちに見

 つめられる海くん。

 

  海響館を出て向かったのは、唐戸市場。ここ

 では、新鮮な海産物をその場で、しかも格安で

 食べることができます。

  舌鼓を打ちながらビールを傾けている人たち

 を、指をくわえて眺める海パパでした(この日は

 ”飲まない日”)。

 

 帰る間際に、ギンキラギンの記念写真を2枚。

右の写真奥の建物が、海響館です。

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