5月24日(土)
海くんの胃瘻(いろう)の手術が成功したお祝 いに、しまなみ海道に日帰りツーリングに出か けました。我々夫婦と海、バーバ、理乃(たまた ま帰省)の総勢5人(墾はバスケ部)。今回の 目玉は県境の多々羅大橋を皆で渡ること。そ のため、バーバの電動車椅子も乗せなければ ならず、黒瀬町のリフトカーを借りました。 |
多々羅大橋たもとのパーキングエリアに到 着。扱い慣れていないリフトのため、多少手間 取ります。 |
私(敬治)を除く4人は、広島県側から愛媛県 側に向かって歩き、私は車で愛媛県側に先回 りし、逆方向から歩いて橋中央で出会おうとい う計画でした。 |
ところが行く手に思わぬバリアーが…。車椅子マークがついているにもかかわらず これが障害になって、橋に向かう歩道に出られないのです。困っているところに、見 知らぬ男性が通りかかり、親切に手伝ってくれたお陰で何とか通過。本四公団さん、 これって、一体何のためのもの? |
一難さってまた一難。目の前に突如急な坂道が…。意地で登る由美。 上から見下ろすと、目がくらみそうです。 |
「車椅子では来るなって言うの?」と、怒りを 込めて抗議する由美。 |
橋の上でやっと出会った私は、「案外時間 がかかったね」と暢気なことを言って、叱られ ました。いろいろありましたが、天気も眺めも 上々でした。
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(←)主脚の下を行く海くん一行。 (↓) やっと橋の中央(県境)。 「早く向こう側へ行って、ビールを飲みたい!」 |
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5月23日(金)
海は週2回、車で50分ほどかかる「わかば 療育園」に通園しています。この日は海が大 好きなお風呂の日。入浴室の設備はとても充 実しています。 |
お湯がたっぷり張られたジェットバスで丹念にマッサージしてもらい、 うっとりする海。 |
5月22日(木)
海くんの新しい担任の山下先生、ホームページ初登場。 中学部(2・3年生)の教室の「海くんコーナー」で、ストレッ チをしてくれています。「気持ちいい!」 |
いつもはこの「朝の会」に参加するのですが 今朝はストレッチ中。みんなの様子を畳の上 から見守ります。 |
5月21日(水)
海くんは退院後、20日から登校再開。さす がに登校初日は緊張して、写真を撮るどころ ではありませんでしたが、この日は先生にカ メラを預け、海くんの様子を撮影してもらいま した。これは「朝の会」のひとコマです。 |
海くんが一番楽しみにしている、給食の時間。 これをミキサーで砕き、胃ろうのチューブを通し て食べさせてもらいます。 先生も、海くんの食事指導に集中していたた めか、残念ながら「食べている瞬間の写真」は ありません。またの機会にね。
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5月18日(日)
入院当初の診療計画書では、入院期間「1 ヶ月」。我々の心積もりでは、「3週間で退院 できれば…」。ところが、海くんは驚異的な回 復で、手術後12日目の今日退院できること になったのです。 |
回診に来られた、執刀医で小児科主任の 高田先生や看護師さんと記念撮影。皆さん 本当にありがとうございました。 |
入院中最後のお昼ご飯。一般の患者さん と同じメニュー(全粥、鶏団子照煮、ボイルキ ャベツ、肉無馬鈴煮、生ジュース)をミキサー で砕き、裏ごししてくれます。いろんな病院に 入院してきましたが、こんなことまでしてくれた のは、初めてです。 |
今までは食事のたびに口から胃までチューブ を入れていたのですが、これからはお腹から胃 に直接通じる胃ろうのチューブで取ります。こ の方が海くん自身にも楽です。 |
「さあ海くん、今からお家に帰るよ」 |
休憩中の看護師さんも出て来てくれ、お見送 り。付き添い経験豊かな由美から見ても、ここ 広島市民病院の看護レベルは最高水準。それ を支えるのは、職場の労働組合の絶え間ない 努力によって獲得された、良好な労働条件との こと(由美の分析)。 |
2週間お世話になった病室ともお別れです。 窓際の方が海くんのベッド、外の建物は県庁。 |
「早く帰って来られてよかった!」「これからは 張り切って、毎日学校へ行くぞ!」 |
5月14日(水)
この日4日ぶりにお見舞いにやって来ました。 前日からエンシュアだけでなく、ミキサー食がも えるようになりました。手術の傷も順調に癒え、 抜糸も大部分済ませました。また、この翌日に 胃に造影剤を入れて検査したところ、逆流が全 く見られないことも判明。主治医の高田先生か らも、「この分なら、予定より早く退院できるんじ ゃない?」という、嬉しいお話も……。 |
5月11日(日)
今日は母の日。お兄ちゃんの墾くんが、お母 さんにプレゼントを持って、お見舞いに来てくれ ました。日頃は生意気だけど、いいとこあるじ ゃん。 |
5月10日(土)
昨日に引き続いて、今日も病院へ。同室の 先輩格だった「つっちゃん」は、お昼頃両親と 一緒に、とても嬉しそうに退院していきました。 これからちょっと寂しくなります。 |
日一日と、表情には余裕が。これなら手術前 と何も変わりません。明日にでも退院できそう な……なんちゃって。おなかの傷も「おそれ」の 私でも正視できるほどに回復しています。 「海くん、きみは強い子だね」 |
それでも抗生剤の点滴(写真左上)は続いて います。この点滴が取れたら、バギーに乗って 廊下をお散歩できるかも。 |
5月9日(金)
仕事を大急ぎで切り上げ、3日ぶりに病院 へ。栄養補給も点滴ではなく、新しく増設した 胃瘻(いろう)を使ってエンシュア注入してもら っており、心配していた便通もあります。 表情も手術直後の「きつさ」はなく、穏やか です。 |
5月6日(火)
手術室へ向かう直前の海。人違いをされるはずはないのだけれど、足にはしっかり名札が…。 |
病室のベッドからストレッチゃーに乗り換え、手術室に 向かいます(写真左)。あっという間に到着。「海くん、頑 張るんよ、よろしくお願いします。」(写真下) |
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信頼すべき医療スタッフに、安心してお任せ しているにもかかわらず、この扉で隔てられる と、親として何もしてやれない無力感に捕らわ れてしまいます。入室時刻午前11時50分。 |
しっかり覚醒し、体温が手術前と同じになる まで慎重に見守ってくださったため、手術室か ら出てきたのは午後7時20分。 「海くん、よく頑張ったね。」 |
病室のベッドに帰ってきた海。手術着にくる まれている様子は、ほんのちょっと痛々しい。 |
5月5日(月)
初夏を思わせるような陽気となったこども の日。海は翌日の胃の手術に備え、広島 市民病院に入院です。 「海くん、退院したら一杯遊びに連れてっ てあげるから、今日は我慢してね」 |
海はこのベッドの上で、数週間を過ごしま す。ナースステーションに隣接する2人部屋 で、由美は早速隣の子どもさんのお母さん とおしゃべり。 |
5月4日(日)
岡山から「となりの工房」の沖さんが、新し い車椅子の仮合わせに来てくれました。どん どん成長を続ける海のためを考え、短期間 に仕上げるため、既製の車椅子を微調整す ることに決めていました。海の退院と同時に 使い始められるよう、入院前日のこの日、沖 さんは休日返上で来てくれたのです。 |
海の体の変形に合わせて、どこにどんな形 の詰め物をするか、慎重に決めていきます。 |
重要な調整個所は、デジカメで記録してお きます。「さすがプロだなぁ!」 |
車椅子からベッドに移すとき、リフトのスリ ングシートが楽に装着できるかどうかは、重 要なポイントです。やってみると、うまく行き ました。 |
車のリフトが使えるか、きちんと固定でき るかも、気になっていたポイントです。 どちらも問題なし。 |
5月3日(土)
三連休の初日、胃ろうの手術を2日後に ひかえ、海くんを励ますことを目的に、広島 市元宇品のプリンスホテルにやって来まし た。入院生活では太陽を浴びることが少な くなるため、まずは日光浴。 |
お昼はホテルの20階にある和風レストラ ンで、景色を見ながらお食事。海くんもミキ サーを使って、上品な和食を堪能。 |
食後は海辺の遊歩道を散策。陽気に誘われて、たくさ んの家族連れが釣りや潮干狩り、バーベキューを楽しん でいました。「海くん、退院したら思いっきり遊ぼうね」 |
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5月2日(金)
養護学校の校外学習で、東広島市の鏡山 公園にやって来ました。地元の小学校の遠 足とぶつかり、公園は大賑わい。 |
半月前に咲き誇っていた桜はすでに散り、 今はつつじや藤が満開です。 「花をよく見たいのに、まぶしくて目が開か ないよ。」 |
いつもなら付き添うお母さんも、今日は先 生にお任せ。木陰で水分補給をしてもらう 海。 |