2月28日(木)
2月13日のフォトダイアリーで紹介
した海のスーツがほぼ完成し、今日
は、その試着のためにデザイナーの
菊地さんが我が家を訪問。
「海くん、今から着てみるよ」
細かいところにも凝る菊地さんは
スーツと同じ色の布で人工鼻のカバ
ーと、カニューレ固定用のベルトを
作ってくれました。手前左が、カバー
をつける前の人工鼻。
ワイシャツも柔らかい生地で作った特別製 | 襟回りも余裕たっぷり |
ネクタイをつけると、バッチリきまり!
このネクタイは、最終的にはボタンで
襟元に取り付けるような形になるそう
です。
次はズボン。ズボンは裾近くまで
切れ目が入っていて、ボタンで開け
閉めできるようになっています。
これは、オムツの着脱が簡単に
できるようにという配慮です。
「海くん、最後にいよいよスーツを着てみるよ」 | 白糸での縁取りがオシャレでしょう |
「海くん、卒業式が楽しみだね。」
と菊地さん。
2月23日(土)〜24日(日)
湯田温泉を会場に開かれた、障害児
教育研究集会に参加しました。山口県
では、県外から講師を招いての勉強会
は以前から行っていたものの、自らの
実践レポートに基づく研究集会は初開
催とのこと。
記念すべき集会に参加できて、張り
切る海。それとも彼にとっては、温泉に
入れることのほうが楽しみ?
↑「はたして何人来てくれるか」という準備委員の先生 方の心配をよそに、会場は満員の盛況。 ←「海にとって、学校や教育がこんなにも大事なもの だとは、思っても見なかった」と語る由美。 |
全体会の後は各分科会に分かれます。写真はそのうちの一つ、「海くんと由美さんを囲む会」の様子。 |
夜の交流会で、遊んでもらってるところです。
翌朝、先生方の協力で朝風呂を楽しんだ海は、 車で10分の所にある瑠璃光寺へ。国宝の五重の 塔をバックに(右)。境内は梅が満開でした(上)。 |
集会の締めくくりは基礎講座。重度障害児の実践について、加古川養護の原田先生の話を伺う。 「先生に受け持ってもらえる子どもが羨ましい」という思いが自然と湧いてくる。 |
2月17日(日)
大阪市中央区谷町で開かれた「ろうあ
者日曜教室」に参加しました。参加者の
ほとんどが聴覚障害者であるという講演
会は初体験だったため、由美は大緊張。
海は、いつものマイペース。
かなり広い会場も、満員の盛況でした。 |
講師紹介をする坂本先生。先生は
小学校教諭だった30歳のころ、突発
性難聴のために聴力を失いました。
ところが、仲間の方によると「坂本さん
は、聞こえていたころよりも口数が多く
なったんだよ」とのこと。発病から現在
まで、多くのドラマがあったことでしょう。
「手の動きがよく見えるように」という
ことで、手話通訳者は高い壇上(優に
40cmはある)に立ちます。そのため、
参加者をはるか上から見下ろすよう
になるため、由美はずいぶん話しに
くそう。とうとう壇から降り、海の横に
立って講演を続けました。
講演終了後、参加者の皆さんと記念
撮影。こんなとき、自分たちに手話の
心得があったら、皆さんと直接意思疎
通ができるのに…と残念でなりません。
持っていった本も完売。本当にお世話
になりました。
閉会後、会を準備してくださった方々と茶話会。いろんな貴重なお話を伺いました。兵 |
2月13日(水)
幸服工房(1月のフォトダイアリー参照)にお願い
していたスーツの仮縫いが出来上がり、同工房の
デザイナー菊地さんが、この日試着のために我が
家を訪れました。
完成時には、襟に白い縁取りがされ、ネクタイが
縫い付けられたシャツもセットされる予定です。「そ
うなると、咽喉もとの白い人工鼻も、シャツやスーツ
の色にマッチするよう塗り替えましょう」と菊地さん。
そんな夢のある話を聞きながら、海はいかにも満
足そうです。
「海くん、どこか気になる所はありませんか」と、入念に作業を進める菊地さん。 |
2月3日(日)
広島国際大学看護科の学生さんたち
からなる「シャンプー隊」の皆さん18名が
手作りの料理を持ち寄り、我が家でパー
ティーを開いてくれました。
互いの交流を深めることと、卒業間際
の4年生から、下級生への引継ぎが目的
です。写真は、首から下げる名札を参加
者に配っているところ。
これが、みんなが持ち寄った手料理。
サンドイッチ、おむすび、サラダ、春巻き
お好み焼き、スープ、etc
みんな力作ぞろい。「食費を倹約しよう
とすると、料理上手になる」という言葉か
らは、彼らを取り巻く厳しい現実が…。
簡単な自己紹介の後、待ちに待ったお食事タイム。「どれもおいしそうだなぁ」 |
「海くんも、召し上がれ」 由美母さんに教えてもらって、注射器とチューブで海にお給仕。 |
海の、この嬉しそうな顔! 何にも代えがたいひととき。 | |
お開きの前に、全員集合して記念写真。
シャンプー隊の皆さん、これからもよろしく
お願いします。