この日、町内にある広島国際大学のシャンプー隊(由美が同 大学で行った講演をきっかけに生まれたボランティアグループ) の皆さんがやってきました。今回は、家族新聞「すくすく」の読者 を中心に多かった要望、「どうやって海くんの頭を洗うのか、見 てみたい!」にお応えして、彼らの活躍ぶりを紹介します。 ちなみに、この日のメンバーは1〜2年生を中心とした5人の 皆さんです。 |
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「海くん初めまして、よろしくね」ちょっとおっかなびっくり | まずシャンプー台を頭の下に入れます。 |
まず、ペットボトルに入れた水で髪をぬらします。ふたにジョロ状の穴を開け、 水を搾り出すのですが、ボトルが案外硬く、うまくいきません。「この次は、シャン プーの空き容器にしよう」 そんなにまでして水を倹約しなければならない理由は いずれ分かります。 |
シャンプー液をかけ、洗髪開始。 | 「海くん、気持ちいい?」 語りかけながら進めます。 |
「後頭部が洗えてないよ」と、4年生の山口くん。 | 「他人の髪を洗うのって、本当に難しいよね」 |
問題発生!洗髪に使った水が、シャンプー台一杯になって しまったのです。もちろん、排水口から水を出すことはできる のですが、彼らが将来従事する様々な現場で、いつも簡単に 排水できるとは限りません。 「”最少の水で、最良の洗髪”が大事なんだよ」という、山口 くんの言葉に、プロを目指す決意が感じられ、シャンプー隊へ の信頼が一層高まりました。 |
仕上げ。ドライヤーの熱風が目にかからないように。 | 頭の後ろもサラサラになるように。 |
福祉に真剣に取り組もうとする若者の存在は 日本の、そして世界の将来を明るく照らしていま す。 政府は彼らの志に応え、医療・福祉の充実に 努めてほしいと、願わずにはおれません。 |