ハワイ−素晴らしい人と自然
テーマ別編
海くんが利用した車
これが、広島でいつも利用しているCMC(カー・マネージメント・コーポレーション)のリフトタクシー。
営利会社としては、我々が知る中で最も格安な運賃です。
ホノルル空港到着直後、迎えに来てくれた車。 側面の後方から乗り込みます。内部は5人で乗 るには、もったいないほどの広さ。冷房の効き 過ぎが、唯一の欠点。
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各ホテルを回って、ホエールウォッチングに参加するお客を船まで運ぶ大型バスにも、リフトがついてい
ます。このリフトは床下に格納されているため、使用しないときにも、客室内でスペースを取ることはありま
せん。車椅子を固定する場所は、通常の座席を跳ね上げて作ります。
オアフ島一日観光のときに乗ったバス。乗り降 りは、最後部からリフトで行います。日本でも同じ なのですが、この形式だと跳ね上げ可能なのが 最後尾の座席のみのため、海が一人ぼっちに なるようで、ちょっと悲しい気がします。 |
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イースターパーティーに向かうとき、利用した車。コンパクトなステーションワゴンだったのにビックリ。
乗り降りは、後部座席入り口からスロープで。車椅子は助手席に固定。助手席は海にとって初体験で、
外がよく見えてご機嫌かも。しかし、事故が起こったときの安全性を考えると、ちょっぴり不安。
バリアフリー車の日米比較
日 本 | ハ ワ イ | |
種 類 | ワゴン中心 | バリエーション豊富 |
見かけ | ピカピカ | 余りかまわない感じ(注1) |
乗り心地 | 快 適 | 割とゴツゴツ(注2) |
運 転 | 慎 重 | 大 胆(注3) |
乗 降 | 前 進 | 後 進(注4) |
運 賃 | 高 額 | 低 額(注5) |
注1 バリアフリー車に限らず、一般的に「ここ何ヶ月か、洗車していないのでは?」と思わせる
車が多かった。すごいのになると、塗料の剥げたところに錆止めを塗って、そのまま走って
いるのもいる。全体的に「車に余りかまわない」という印象を受けた。
注2 車のせいもあるが、路面の悪さのほうが大きな原因のように思う。車社会だけに、道幅は
広いのだが、路面の滑らかさは日本のほうが良いようだ。
注3 決して乱暴な運転というわけではない。誤解のないように。
注4 日本では例外なく、車椅子を前進させながら乗り込む(後進させながら降りる)のに、ハワ
イではその逆が圧倒的に多かった。これはアメリカ本土でもそうなのか。もしそうなら、両者
の違いの理由は何か、どちらが合理的であるのか(鋸を押して切るのと、引いて切るのとの
違いと同じようなもの?)。
注5 余りに安いので、「行政からの補助金があるのか」と聞くと、「そんなものは一切ない」との
こと。もちろん運営主体はボランティア団体などではなく、れっきとした営利企業である。
推察するに、この安さの主な原因は利用頻度の高さ(言い換えると、需要の多さ)にある
のではないか。アメリカの障害者にとって、車で外出するということは、息をするのと同じくら
い自然で当たり前な行為なのではないか。どの車も「使い込まれている」という印象を受ける
というのも、それを証拠立てているように思えてならない。
ひるがえって日本では、障害者が家に閉じこもりがちである。そのため、車の利用頻度が
低い(言い換えると、需要が少ない)。それが高い運賃の原因となり、ますます障害者が外に
出にくくなる(言うまでもなく、障害者が家に閉じこもりがちになるのは、高運賃のためだけで
はない)。この悪循環を断ち切るには、行政の積極的な関与が不可欠だと思うのだが…。