8月16日(月)

  ハワイ島最後の日。観光の締めくくりは、も

 ちろんボルケーノ(火山)。キラウエアは、世界

 有数の活火山です。林さんがビジターセンター

 のレリーフを使って、詳しく説明してくれました。

 

  ここはキラウエアの中でも最大の火口を観察

 するための展望台です。

 

 天気のいい日なら、ここから雄大な光景が見られるのでしょうが

この日はあいにくの雨。おまけに霧がかかって、全く見えません。

 

  「山の上はこんな天気でも、海岸部はいい

 天気だよ」と林さん。海に向かってしばらく車

 を走らせると、不思議な光景が。一面の大

 平原の中を一本の道路がまっすぐ伸びてい

 ます。「何故、家1つないんだろう」その疑問

 に林さんは、「あれは1984年の大溶岩流でで

 きた平原で、下には広大な畑や集落が埋ま

 っているんだよ」と教えてくれました。

 

  「その大溶岩流で、道路が寸断されてしまっ

 た。そのどん詰まりまで行ってみよう」

  車の進入が禁止されている地点に駐車場が

 あり、底で車を降り、後は歩きです。

 

  溶岩平原の中を、どこまでもまっすぐ延びる

 道路。

 

  やっと着きました。ここで道路は終わりです。

 自然の脅威を痛感しました。

 

  「向こう側はどうなっているのかな?」と、上

 に登ってみても、どこまでも固まった溶岩しか

 見えません。

  後で地図を見ると、向こう側の道路が始ま

 るのは、何と10キロ先でした。

 

  月面のような殺伐とした溶岩平原にも、こん

 なにきれいな花が咲いていました。雨の多い

 ヒロだからこそで、雨量の少ないコナ(島の西

 部)の溶岩平原には草木一本生えていないそ

 うです。

 

  溶岩平原の端はどうなっているのか、恐る

 恐る見に行くと…。30メートル以上の断崖絶

 壁がどこまでも続き、そこに太平洋の荒波が

 砕けていました。

  年に数人向こう見ずな観光客がいて、あま

 りに端まで行き過ぎ、海に転落するそうです。

 

  日本の観光地なら、何か奇抜な名前をつけ

 た看板が立っていそうですが、そんなものは影

 も形もありませんでした。

 

  かんかん照りの中を歩いたので、海くんは

 少々脱水気味。日差しを避け、車の中で水分

 補給をすることにしました。

 

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