8月14日(土)

 

 翌朝、ウッドデッキ(夕食の場所)から、林家の庭(これがすごい広さ)と、

その後方に広がるご近所を撮影。

 

  庭には飼い犬のモキがいて、遊んでもらいた

 そうに、こちらを見上げていました。

 

  この日は、何日か前からヒロ湾で開かれてい

 るカヌースプリントの世界大会を観戦に行きま

 した。世界各国から多数の選手や観客がやっ

 て来たため、ヒロのホテルは満杯状態。

  あふれた選手たちは、教会で合宿状態なん

 だそうです。

 

  海岸に行ってみると、レースの真っ最中。この

 種目は、2艘のカヌー(1艘に6人が乗る)を横

 木でつないで双胴船にしたものを使います。

 

  左絵子さんが通っている教会に合宿している

 アメリカ障害者チームのキャプテンが海くんに

 挨拶してくれました。彼は左絵子さんから事前

 に「Good Morning Kai」を紹介され、海くんのこ  

 とをよく知っていたそうです。

 

  「将来的には、パラリンピックの種目として、カ

 ヌー競技を認めてもらいたい」そんな思いから、

 各国から障害者のチームが集まり、エキシビシ

 ョン参加しています。今日の一番の目的は、そ

 の人たちを応援することです。

  乗艇前の緊張の一瞬。

 

 障害者が波打ち際まで行くことの大変さは、我々も痛いほどわかります。

車椅子はバックで(前進だと前輪が砂にめり込む)、あるいは数人で抱えて。

そして、パドルその他の必要なものは、ボランティアのサポータが運びます。

 

  漕ぐ距離は500m。結果は僅差で地元のハ

 ワイチームが優勝。会場は大きな歓声に包ま

 れました。

 

 選手たちが帰ってきます。レース結果には無関係に、「ベストを尽くした」

喜びに一杯の顔、顔、顔……。

 

  右端はハワイカヌー協会の議長(左絵子さん

 は chairperson と紹介してくれました)。由美は

 必死に聞き取ろうとするのだが、ほとんど理解

 できない。悔しい。

 

  林家の長男、健(たける)くんも2日目となる

 と我々に大分慣れてくれたよう。海くんの注入

 を手伝ってくれました。

 

 夜にはマウナケアのビジターセンターで、星空観察する予定です。

午前中は海抜0mでカヌー観戦、夜は海抜3000mで星空観察。こ

のスケールのでかさがハワイ島での遊びの真骨頂です。

 下はご夫君の林教授が、センターで食べる夕食のスパムむすびを

作っているところ。すごい手際のよさ!ちなみに、滞在中のすべての

食事は、ご夫君が作られました。

 

  これがスパムむすびを作るための型。当然

 我々も1つ買って、持ち帰りました。

 

  家を出発してから1時間あまり。夕闇が迫る

 頃、やっと見えてきたのが山頂の天文台に勤

 務する研究者の宿泊棟。ビジターセンターは

 そのすぐ下です。

 

  空が暗くなるまでの時間を利用して、左絵子

 さんが希少植物のSILVER SWORDS(銀

 の剣)を見に連れて行ってくれました。

 

  星空を見上げる海くん。後方では、ボランテ

 ィアのアマチュア天文家が、やってきた人たち

 に望遠鏡で星を見せてくれています。

  文字通り「満天の星」。天の川がなぜmilky

 way と言われるのか、初めて分かりました。

 しかし、デジカメにはその素晴らしい星々が全

 く写りませんでした。残念!!

 ちなみに、日本のすばる天文台があるのは4200mの山頂のすぐ近くです。

しかし、16歳以下はビジターセンターまでしか来れない決まりだそうです。

 「海くん、2年後にはまた一緒に来て、そのときには左絵子さんにすばるまで

連れてってもらおうね。」

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