ホノルル市営バス

 

0.チャレンジあるのみ

 今回オアフでの目標に、バスに乗ってホノルル探検をすることを考えました。

シーライフパークに、ハナウマベイ、アラモアナショッピングセンターなどなど。

前回は、リフト付きのバンをチャーターしましたが、市バスの約9割近くにリフト

やスロープが付いたバスにどうしても乗ってみたかったのです。ハワイは交通

の面でもバリアを感じないといった伝説を、この目で確かめたいとい気もありま

した。

 日本で海は、公共のバスに乗ったことがありません。というより、乗れないの

です。それにバンのチャーターに比べると、料金が安いんだもん。大人2ドル、

子供は1ドルで、乗り継ぎのためのトランスファーチケットを使うと、オアフ島1

周だってできるらしいのです。ちなみに、バンレンタルは1時間約50ドルです。

出費を抑えるためも、何としてでもバスに乗りたい!主婦魂が騒ぎます。

 事前にガイドブックや「ザバスの乗り方」なんて本をいろいろ調べてみるもの

の、果たして海が乗っているような長めの車椅子が乗せられるのか?それに、

路線によっては非常に混雑するバスもあるらしく、運転手に嫌な顔をされるの

ではないかと、いろんな心配が出てきます。今回相談に乗ってもらった木元さ

んにも、早速リサーチを御願いしました。海の車椅子の前後、幅などを写真と

共にメールで送りましたが、バスの運転手によっても対応がまちまちなので、

やってみないと分からないというお返事でした。それに、車椅子を固定する場

所は1つのバスに2箇所しかなく、すでに車椅子の利用がある場合や、混雑時

には断られる可能性もあるとのこと。もうこうなったら、チャレンジあるのみです。

1.初乗りの感激

 木元さんのお店、メア・アロハを訪問した8月5日。お店の目の前にあるセン

チュリーセンターからホテルのあるワイキキトレードセンターまでを初チャレン


ジとしました。乗せてもらえなくても、アラモアナ運河

沿いに歩けば30分あまりでホテルに帰れます。ハワ

イには、バス停はバスの絵がかかれた看板が目印

です。「〜前」というような停留所名はないそうです。

車椅子マークが大きく書いてあるのは、「車椅子ウエ

ルカム!」って感じで、なんだか嬉しいね!

待つこと15分。やって来ました。しかも、黄色いラ

インの入ったバスでなく、ブルーのライン。このバス、

前回来た時には見かけませんでした。あ〜〜どきど

き。バスがゆっくり止まります。乗車口が空いて、運

転手と目が合います。

「ウィルチェアー、プリーズ!」運転手は海の顔をチラッとみると、にこりと笑い

後ろに下がるように指示します。リフトではなくスロープが出てきます。これなら

海の長めの車椅子だって大丈夫です。運転席の前にある料金ボックスの横を

回るときに、多少車椅子を持ち上げるようにすれば何の問題もありません。

 左右3席が優先席です。運転手さんが、座席を跳ね上げ海の車椅子を固定。料金

は大人2ドル、ユース1ドルで計3ドルを料金箱に入れて、バスは発車。バスの乗客

は誰一人嫌な顔をせず、運転手が車椅子固定のために奮闘する間、海のほうを見

て微笑んでくれるご婦人さえいました。日本では出会うことのない光景でした。

2.トランスファーチケット

 乗り換えのあるときは、トランスファーチケットを乗車のときもらいます。2時間以内

の乗換えなら、無料らしい。うまく使いこなせば、オアフ1周も可能の優れもの。最初

の料金支払いのとき「トランスファープリーズ」と運転手に告げると、料金ボックスの

横にある紙切れを無造作に切って渡してくれます。乗り換えたときには、このチケッ

トに記してある乗換え可能時間を運転手に提示し、料金ボックスに入れるという仕組

み。

 ハワイの人はおおらかなのか、乗換えの時このチケットの時間を確かめる運転手

はいなかった!くちゃくちゃに握り、スパーの袋のようなものにほうり込むだけ。赤字

にならないのかな〜?

   

   バスのほとんどは

  スロープ式ではなく

  このようなリフト式。

   今からこのバスで

  シーライフパークに

  向かいます。

3.驚きの障害者・介助者料金!

 果たして、ハワイの市バスにも障害者割引料金があるのだろうか?3度目の乗車

のとき、”I am his assistant.”と言ってみた。何と、運転手はOKと言い、海は無

料、私は半額の1ドル。夫と3人で3ドルの支払いですんでしまいました。 何でも聞

いてみるもんだなぁ。

 今回は、5回市バス利用をしましたが、心配していた問題もすべてクリア。やって

みれば何とかなるもんだと、喜びを隠せない海ママです。

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